【汎用人工知能】人間を超える次世代AIの動向|2021年最新版

2020年1月23日

汎用人工知能
ととまる君

汎用人工知能って何?
よく聞くAIと違うの?

こんな疑問に答えます。



最近、「シンギュラリティ」という言葉を耳にしませんでしょうか。

人工知能研究の世界的権威でもあるレイ・カーツワイル氏が「2045年、AIなどの技術が人間の知能を超える時(シンギュラリティ)が来る」と提唱したことがきっかけでよくニュースなどで見るようになりました。

そんなシンギュラリティと直接関わっているのが「汎用人工知能」



本稿ではその「汎用人工知能」の解説とよく聞くAIとの違いなど、近い将来見えてくる世界を紹介します。

汎用人工知能(AGI)とは

汎用人工知能(AGI)

汎用人工知能(AGI:Artificial General Intelligence)とは人間のように多くのタスクに対して、考えたり推論を通じて答えを導くAIのことです。簡単に言えば、機械製の人間です。

汎用人工知能は人と同じように考え、感情を表現し、問題も解決できることから人間の代わりとも言えるのです。


つまり、汎用人工知能の普及とともに、人類の知能と並ぶ、もしくは上回ることができるため、その時が「シンギュラリティ」(技術的特異点)と呼ばれるのです。



汎用人工知能とよく聞くAIとの違い

ここ5年、10年くらい「人工知能(AI)」というワードを聞きますよね。

そんな人工知能(AI)は「弱いAI」と言われ、汎用人工知能(AGI)は「強いAI」と呼ばれていますが、具体的にどんな違いがあるのでしょうか。


人工知能(弱いAI)

ニュースでよく聞くAIとは厳密言えば「特化型AI」(弱いAI)と呼ばれ、1〜3種類のタスクしかこなすことができない人工知能のことを指します。

画像認識のAIが音声認識はできませんよね。このように特化型AIとは一つのことに集約されたAIであることから、「弱いAI」とも言われています。

特化型AIはあまり能力をもたず、あくまで人の問題解決や推論を助けてくれるサポートしてくれるAIということです。


汎用人工知能(強いAI)

一方で、汎用人工知能(強いAI)とは数百万のタスクをこなすことができる人工知能のことを指し、画像認識から人間界の常識、風習など世界のすべてを認識した上で問題解決や推論を行うことができます。

具体的に言えば、SF映画に出てくるターミネーターや日本人が誰もが知るドラえもんですね。

彼らは人間の感情や発言、相手を信じること、アドバイスすること、全てがまるで人間のようです。そう、あれがまさしく汎用人工知能を完成させた姿になります。


汎用人工知能は多くのタスクをこなすことができるAIで、特化型AIとは1つのタスクをこなすことができるAIのことを言います。

汎用人工知能はどこまで来ているか

タスクを多くこなすことのできる汎用人工知能は現在完成されておらず、研究段階にあります。

では、汎用人工知能はどこまで研究されており、いつ頃に完成する予定なのでしょうか。

現在、GoogleやMicrosoftなどアメリカを中心に、汎用人工知能の開発・研究が行われています。


Google
Google


Googleはシンギュラリティを唱えたレイ・カーツワイル氏の他、天才AI研究者のジェフリー・ヒントン氏、AI研究先進企業の「DeepMind Technologies」を買収するなど、汎用人工知能の開発に莫大なお金と時間をかけています。

その結果、GoogleのAI部門トップを指揮するジェフ・ディーン氏は2019年に「100万種類のタスクをこなす人工知能の開発を進めており、この開発に非常に興奮している」と発表しており、すでに1つのシステムで30ほどのタスクをこなすことのできるアーキテクチャの開発に成功しています。


IBM
IBM


IBMは現在、汎用人工知能開発に向けてまずは「Broad AI」の開発を目指しています。Broad AIとはよく特化型AI(弱いAI)と汎用人工知能(強いAI)の中間AIのことを指します

具体的な施策として、MIT(マセチューセッツ工科大学)と連携して「MIT–IBM Watson AIラボ」を2017年に設立し、「Broad AI」の開発に10年間で2億4000万ドルを投資しています。

ラボには100名以上の研究者が在籍している他、MITの優秀な学生のほとんどがAIに興味を示していることから、「Broad AI」の開発を通じてその延長線上にある「汎用人工知能」にも頭角を表しています。


Microsoft
Microsoft


Microsoftはイーロンマスク氏が設立したOpenAIという人工知能研究・開発を行なっている非営利研究企業に10億ドルの出資を発表し、長期的な汎用人工知能の実現を目指しています。

Microsoftの出資発表について、OpenAIのCEOであるサム・アルトマンは「汎用人工知能の開発は人類史上、最も重要な技術開発となるでしょう。」と発言していることから、GoogleやIBMに続いて汎用人工知能のプラットフォーム覇権の争いに加わることになりそうです。


汎用人工知能による生活の変化

汎用人工知能での生活

汎用人工知能の普及(=シンギュラリティの到来)によって私たちの生活は予想もできないほどの大きな変化が訪れるでしょう。AIが人類の知能を超えた時、私たちの生活はどのように変化するでしょうか。


不老不死の世界


いきなり、信じがたい世界ですが、こういった世界も普通に存在するようになります。

と言うのも、汎用人工知能の開発と同時に5Gや6Gといったデジタル通信技術も発達していきますよね。

5Gという言葉は現在でもよく聞きますね。詳しくはこちらで説明しています。

詳しく見る
5Gキャッチアイ
【簡単解説】5Gをたった10分で!2020年最新版

続きを見る


これらの技術と埋め込み型のチップなどにより、人間の記憶や考え方などは全てデータに置き換わることができます。

そのため、記憶データを人型ロボットの知能部分にインプットできれば、不老不死は難しくありません。


デジタル空間での生活


現在、クラウド環境やVRといった技術が発達しており、すでに仮想空間の体験をされている方も多いかと思います。

しかし、汎用人工知能の開発に成功した時点においてはVRのようなデバイスを用いなくとも、アニメでよく見るカプセル型の収容スペースに入り、意識を仮想空間に移すことでデジタル空間での生活も可能になります。


労働の代替


汎用人工知能の前に、「特化型人工知能」の導入により、雇用の破壊が起こると言われています。

米オズボーン教授らの「雇用の未来-コンピュータ化によって仕事は失われるのか」(2013)によると、今後10年-20年で事務労働だけでなくレジ係などの肉体労働も代替されていくと述べています。

この点を踏まえると、私たち日本人はサービス業を得意としていますが、大部分が代替されてしまうことになります。


では、その先の汎用人工知能の普及により、どんなことが起きるでしょうか。人間の考えや動きなど、全てできるようになるため、ほぼ全ての労働は代替されていくでしょう。

そうなった時、つまり、シンギュラリティの到来により、我々人類はどのように生活していけばいいのでしょうか。この問題は人類全員が考えなければならないことです。


あなたならどうしますか。


汎用人工知能 まとめ

いかがでしょうか。


よく耳にするAI(特化型AI)と汎用人工知能の違いが理解できたでしょうか。

汎用人工知能の普及により、私たちの生活は想像もつかないほど変わっているでしょう。

では、そんな時代をどのように生き抜いたら良いでしょうか。

2020年はそんなことを考える年になるかもしれません。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

-経済
-

Copyright© ととろぐライブラリー , 2021 All Rights Reserved.